フォトスタジオへのコンバージョン
- honeycomb-labo
- Jul 11, 2015
- 3 min read
Updated: Dec 16, 2020
2015.7.11
木造住宅のリノベーション。
築年数は不詳です。

木の朽ち具合や工法の歴史をみて、築50~60年くらいでしょうか。
これまでいくつかの改装を重ねてきた痕跡が随所に見られます。
こちらの物件は近年まで住居として使っていた木造一戸建住宅。
お施主様はプロカメラマンの方で、この度、独立を期にフォトスタジオ兼アトリエに改装されることを決意されました。
つまり、住宅からの用途変更(コンバージョン)となります。

▲解体前の状態
先日、「調査解体」をおこなってきました。
ハニカムラボでは、図面が無く改装を重ねてきた物件について、「本解体」の実施前に、「調査解体」をする手法をとらせていただく場合があります。
仮プランをもとに、建築士が立ち会いながら、「間違い無く交換する範囲」を解体し、それにより得たデータをもとにプランニングに活かしていきます。
ちょっと変わったハニカムラボオリジナルの手法なんですが、これが僕らにとっても、そして何よりお客さまにとっても、ベターな手法です。
こういった旧い建物のリノベーション調査において、
「つかえるもの」・「つかえないもの」の分別というのは、とても重要な作業です。
大切なものは傷つけないよう、慎重に解体しながら、すすめていきます。
そうして解体をすすめていくと、

思ったより良いところや、


思っていたよりわるいところ・・・
いろんなことに直面します。
もちろんおおよその想定はしているのですが、現実と向き合う瞬間でもあります。
でも、
「いいところ」もあれば「わるいところ」もある。
全部含めてこの物件のポテンシャルです。
これをどう活かしていくかが、リノベーションのおもしろいところであり、そして僕らの「見せ場」でもあります。

▲2階の天井ボードを捲ったところ
天井裏のポテンシャルを確認。
あぁ・・・やっぱり、ええもん持ってはりますやん・・・!
天井裏フェチの僕は、ここでちょっぴり興奮してしまいます。取り乱してすんまへん。笑
こういった具合で、
天井や壁、床を捲って、当時の施工社の想いや、選択した工法、つまり「建築の意思」を理解し、ひもといていきます。
そしてそこから、デザインや実用性・・・何よりお施主さまの「想い」を踏まえながら、最良の選択をしながら作り上げていくのです。
今回はお客さまのご協力もあり、連載形式ですすめていこうと思っています。
ぼくらのやってる「本気のリノベーション」というのを、少しでも伝えていけたらと思っています。
掲載は不定期になりますが、どうか気長にお付き合いいただければと思っています。
どうやらセオリーだけでは通用しない物件の模様。
がんばります!
ゆかわ
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