エイジング塗装
- honeycomb-labo
- Dec 19, 2014
- 2 min read
Updated: Dec 16, 2020
2014.12.19
こんにちは。
めっきり寒くなりました。
今回はエイジング塗装についてご紹介します。
「エイジング」とは、新しい素材をあえて経年劣化したように見せるための加工方法です。
リノベーションをする際、建物の旧さを活かしたいときがあります。
古ーい建具なんかが物件にあると、是非これを使って・・・と思うのですが、
現実は厳しく・・・安全面や寸法上の問題等、なかなか再利用できないことも多いのです。
ネットでアンティークの扉なんかを探してみても、価格がとんでもなかったり、サイズが合わなかったりとこれもなかなか・・・
じゃぁ新しく作って古く見せよう!
ってことで、辿り着いたのがエイジング技術。
今でこそよく目にしますが、結構前からハニカムラボでは取り入れてきました。
しかし、これがなかなかの技術、センスを要する・・・
なにより訳のわからない材料をお客様にご提案できないので、
数年前から海外の塗料を取り寄せては、夜な夜な事務所でテストを繰り返してきました。
それで出来たのがこのテクスチャたち・・・

といってもほんの一部ですが・・・
どれも個性的なテクスチャばかり。
その中のいくつかをご紹介します。
こちらはクラックペイント、あたかも経年劣化し、ひび割れした風合いになります。

こちらはアイアンさび塗料。錆止めを塗り、鉄を塗り、酸化して錆びさせ、錆びすぎないようにコートで固める・・・!
・・・よくよく考えると、わけのわからないことをしているな。笑

気温や湿度などそのときの状況で大きく変化する気まぐれなやつなんですが、僕はこの風合いが大好き。どうか採用してやってください・・・!
これはアイアン塗料、塗料の中に鉄粉が入っていて、男らしい無骨な仕上がりに・・・!

施工後ペーパーをかけると鉄が出てきてよりワイルドに。
ん~硬派!
で、ミツロウワックス。足場板にはこれ!もはや定番です。

その他にも、黒板塗料、鉄生地風塗装・・・全部ご紹介できませんが、いろんな塗料、いろんな技法があります。
このような様々な手法で、古い雰囲気を実現しながら、最新の使い勝手を提供しています。
エイジング塗装というのは場所や気温など、そのときどきの状況によって仕上がりが変化します。
品質の安定感はないかわりに、そのときにしか出来ない風合いをキャラクターとして捉えて頂ければ幸いです。
世界でたったひとつだけのテクスチャを作りませんか?
ゆかわ
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